何の取り柄もない田舎の村娘に、その国の神と呼ばれる男は1秒で恋に落ちる【前編】

「くそ…どこだ…。」

その頃、月斗は尚も探し続けていた。
兵士を次々と投げ飛ばし、さらに城の奥へと進んでいく。

「コイツ、バ、バケモンだ…。」

一人の兵士が、月斗の恐ろしさに、思わずそう漏らした。

「どこだ———!!」

今まで誰も聞いたことがないであろう、月斗の叫びが城中にこだました。

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