追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました
……え、私の行方をわざわざ探偵を雇って探らせるってどんだけ?
「俺は取る物も取りあえず飛んで来たさ。そうしたら村で、予想外の収穫があった。この店で一口食べてすぐに、この村の苺は王都での販売が見込める有益な商品だと確信した。試しに、父上が展開する外商で顧客に販売したところ、大反響だった。お前の店に納品していたマルゴーには、娘への新薬提供を条件にお前の店との取引を中止させた。お前は営業が出来なくなって、ついでに俺はAランクの苺の確保もできて、これで一石二鳥だと思った。……ぬか喜びだったけどな」
この時、私はエヴァンが語った「凡人」という先の台詞に物凄く違和感を覚えていた。
だって、この村の苺の商品価値を一目で見抜き、いくら既存の販路があるとはいえ、一両日中に流通させて実際に人気を博す。これが果たして、凡人の所業と言えるだろうか?
「エ――」
「甘えるな」
私が口を開きかけたその時、ピシャリとした叱責が店内に響き渡った。
声の方を振り向けば、カーゴが店の長窓を背に、仁王立ちで立っていた。
「カーゴ!?」
うそ、カーゴはいつから居たの!?
もちろん、私の通信を聞いて駆けつけてくれたのは間違いない。けれど、扉のベルは鳴っていなかったはずで……。
……いや、それよりなにより、どうしてカーゴはバスローブ姿!?