追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました
ここで何故か、これまでずっと事の成り行きをニマニマと見物していたルークからフォローが入った。しかもルークのフォローは、なかなかに的を射ている。
「いや、カーゴの言う甘え、それが全てだ。想像力が足りずに俺はずいぶんと馬鹿な真似をした」
ところが、ルークのフォローにエヴァンは緩く首を振り、力なく答えた。
「ならばエヴァン、かつて同級のよしみで俺からひとつ助言をさせてくれ。もし、お前が真にリリアーナを望むなら、リリアーナを惚れさせるだけの男になればいい。言いなりになって機嫌を取っているだけでは、いつまでも取り巻きを脱却できんぞ」
カーゴはエヴァンの肩をトンッと叩いて告げた。
「……せっかくだが、その助言には端から無理がある。俺はカーゴやルークとは違って、目つきや人相だって悪い。俺と目が合っただけで失神する女子生徒まで出る始末なんだ。俺なんかがリリアーナを惚れさせるなんて、出来るわけないじゃないか」
エヴァンは緩慢に顔を上げると、カーゴの助言に苦く反論をした。耳にしたカーゴは、困惑した様子で押し黙った。
それもそのはず、エヴァンの三白眼の強面はなかなかのイケメン度だし、体格も長身のマッチョと、とても恵まれている。『桃色ワンダーランド』においても、女性プレイヤーから圧倒的な人気を誇っていた。その女子生徒の失神も、十中八九その鋭い眼光に胸を討ち抜かれたのだ。