追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました

 ……まるで、アンテナショップだ。
 王都の人は新しい物が好きで移り気な反面、いいと思った物や価値があると感じた物は、長くリピートしてくれる。しかも実演販売は話題性もあるから、商品の良さを広く知ってもらうには打って付けだ。
 この物販店は絶対にあたる――! 私は期待と興奮に思わず拳を握り締めた。
「きっと成功するわ! その物販店が完成したら、ぜひ私も実演販売に呼んでちょうだい」
 やはり、エヴァンの先見の明はすごい……!
「そんなふうに言ってくれるなら、オープニングイベントでさっそく呼ばせてもらうよ」
「ぜひよろしく! ……そうだ、マルゴーさんの娘のカエラちゃんの薬も引き続き融通してちょうだいね」
「ああ、彼女はうちの伝手で治験に紹介する事が出来た。新薬で彼女の症状は劇的に回復するはずだ。もちろん、今後の経過観察も怠らない」
「よかった」
 それから私たちは閉店の時間まで、今後の販売戦略について会話に花を咲かせた。
「今日の事は本当に申し訳なかった。だけど苺の流通は今後も責任を持って継続していくから、安心して欲しい。……そういえばアイリーン、あの巨大な猛獣はここのペットかい? もういないみたいだけど」
「え!?」

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