追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました
カーゴから容赦なく浴びせられる赤裸々な質問に、リリアーナは泣きながら答えた。
「では、エメラルドの髪飾りは?」
「エメラルドの髪飾りも、私の指示でコントラバスのケースに隠させました。アイリーンに泥棒の汚名を着せました」
「階段からの突き落としの事実はどこにある?」
繰り返される質問。
「私がアイリーンを押そうとして、足を滑らせて落ちました。彼女には指一本触れられていません」
「では何故、彼女が突き落とした事になった?」
「私が声高に『アイリーンに突き落とされた』と訴えたから……っ」
涙ながらに答えるリリアーナ……。その姿に、胸が痛くなった。
「……ごめんなさい。……ごめんなさい」
被告人質問の終盤、リリアーナは丸めた背中を震わせながら、消え入るように謝罪を繰り返した。
「この馬鹿娘が! 其方を後継ぎと定めておらんかったのが不幸中の幸いじゃった。儂は先だって妾が生んだ男児を正式に次期子爵に指名する。お前は勘当だ! お前には愛想が尽きた。儂はもうお前のためにびた一文だって払ってはやらんからな! 野垂れ死のうが娼婦に身を窶そうが、勝手にするがいい。コルトー子爵家にこれ以上泥を塗る前にさっさと出て行け! この恥さらしが!!」