追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました
再開された審議では、検察官役に扮したルークが、今回の学園内での一件をセント・ヴィンセント王国の教育庁に報告を上げた事、これから言い渡す判決が教育庁からも公認を得た正統な沙汰である事を論じた。
ルークの論告に、その目にありありと不満の色を滲ませて、隙あらば反論の口を開こうとしていた学園長以下教師らが押し黙る。だが、「教育庁の公認」と聞かされてしまえば、それも道理だろう。
「これより各人への判決を言い渡す。学園長は今年度分の給与、ならびに学園長手当てを返納。担任教諭、学年主任教諭の両名は、三ヵ月の給与返納。そうして三名は、来年度よりカダール皇国の認定教員養成校で一年間の再教育プログラムを受講の事」
カーゴが言い渡した判決にも、反論の余地を完封された三人は項垂れたままだった。
「リリアーナ、ならびにリリアーナの保護責任者であるコルトー子爵への判決を言い渡す」
「待て!」
そうしてついに、カーゴがリリアーナ父子への判決を言い渡そうとしたまさにその瞬間、コルトー子爵が声を上げた。
「先にも言った通り、儂はあの馬鹿娘とは既に親子の縁を切った! あの馬鹿娘とは既に赤の他人で、そんな者の尻拭いなど、儂は御免だ!」