追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました

「其方はこれから十八歳まで、女子修道院に身を寄せる事になる。隣町の女子修道院に既に入所の手はずを整えてある。そうして、そこからジェームズ氏の農園に通い、自らの手で除草剤で汚染された土の入れ替え作業を完遂させるのだ。それをやり切れば、十八歳以降は修道院に残るも出るも自由だ。進退は己で決めるがいい」
「っ、……ありがとうございます」
 リリアーナは言葉を詰まらせて、カーゴに向かって頭を下げた。
 罰というよりも、更生に特化した裁決……。ううん、むしろこれは、実質的には支援といえるだろう。
 実父から見捨てられたリリアーナに、十八歳まで生活の場と後見を与えたのだ。
 カーゴの采配に、全員が言葉を失くしていた。私もまた、言葉なくカーゴを見つめていた。

 閉廷した宴会場から、保護者らが順次退席してゆく。自分の足で立ち上がる事もままならないコルトー子爵は、宿の従業員に運び出された。
 リリアーナは父親が運び出されていく様子には目を向けず、カーゴの許しを得て私の元にやって来た。
「謝って許してもらえるものではないと承知しているわ。だけど、あなたに大変な迷惑をかけた事を反省している。本当にごめんなさい」

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