追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました
馬車の振動もあり、話の詳細までは分からないが、ずいぶんと二人は仲が良いのだと微笑ましく思った。
……うんうん。仲が良いのはいい事……って! これがいいわけないじゃない!!
私はうんうんと納得しかけ、けれど途中で思い直した。
……そもそもよ、なんで私の田舎移住ってこんなに大所帯になっちゃったわけ?
元々、私は退学後は田舎に引っ込もうと決めていた。だけどあくまで『ひっそり静かに』であり、間違ったってこんなふうにクラスメイトを引き連れて『わいわいがやがや』行きたかったわけじゃない。
ほんとに私の田舎暮らし、ちゃんとひっそりのんびりと出来るのかしら……。
私は田舎暮らしの先行きに特大のため息を零しつつ、そもそも何故同行者が二名も発生してしまったのか、三日前の談話室での一幕に思いを馳せた――。
私は退学処分が決まるとすぐに、約束通りカーゴに伝えるために男子寮に向かった。
男子寮の入り口に設けられた管理室で、談話室にカーゴを呼び出してもらえるよう、管理人に伝言をお願いした。
私が談話室で待っていると、幾らもしない内にカーゴがやって来た。
『処分が決まったんだって?』
カーゴは卓を挟んだ向かいの椅子を引きながら、明日の天気でも問うような気軽さで尋ねる。
『ええ、退学が決まったわ』