追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました
艶やかな苺の赤さが目に眩しい極上のスイーツに、胸の高鳴りが抑えられなかった。
「……まるで、宝石でも見ているみたい」
「そうね、マイベリーは地元農家の汗と涙で生み出されたまさに奇跡。村にとってマイベリーは、宝石にだって勝るとも劣らない宝だわ。そのマイベリーをふんだんに使った私のストロベリーパイは絶品よ。気に入ってもらえたら嬉しいわ」
私の呟きを聞き付けて、シーラさんは悪戯っぽく笑い、胸を張った。
「楽しみです!」
輝くばかりのストロベリーパイとティーカップを盆にのせ、私とシーラさんは居間へと移動した。
ちょうどテーブルに、四人分のパイと紅茶を並べ終えたところに、カーゴとルークが戻って来た。
「お、美味そうだなぁ!」
「雨どいは角度を直し、手持ちでちょうどいいワイヤーがあったから、ついでにそれで固定しておいた。これでしばらくは大丈夫だろう」
様子を見に行くと言っていたはずの二人は、すでに雨どいの角度を直し終え、固定まで済ませたという。二人の手際の良さに、私は舌を巻いた。
「まぁ! そこまでしてくださったの!? 本当にありがとう」
シーラさんは感嘆の声を上げた。
「なに、このくらいはお安い御用だ」