偽恋人からはじまる本気恋愛!~甘美な罠に溺れて~
叔父は冗談めいてラブレターなんて言うけれど、中身はファンレターだ。ありがたいことにここでピアノを弾きだしてから、そういった類の物をもらうようになった。けれど、中にはストーカー染みた気味の悪い内容の物もあって、嬉しい反面、実はどうしたらいいか困っている。
叔父にそのことを相談すると『変だと思ったらすぐに俺に言えよ』と頼もしいことを言ってくれるけど、自分のことで迷惑をかけたくなくて、その話題は敢えて避けていた。
「愛美ちゃんさえよければ花は店に飾っておくよ。手紙もまた変な内容だったら俺が預かっておくし、なんかあった時のための証拠品だ」
「なんかあった時って……もう、縁起でもないこと言わないでよぅ。せっかくのオムレツがまずくなっちゃうでしょ」
そう言うと叔父はゲラゲラと笑い、ブーケをさっそく花瓶に挿した。呑気な叔父の笑顔を見ていると、モヤッとしたものも吹き飛ぶ。
「ところで優香ちゃんは元気か? 最近、全然顔見せねぇな」
「うん、元気だよ、仕事が忙しいみたい、家に仕事を持ち帰ってくることもあるし」
叔父にそのことを相談すると『変だと思ったらすぐに俺に言えよ』と頼もしいことを言ってくれるけど、自分のことで迷惑をかけたくなくて、その話題は敢えて避けていた。
「愛美ちゃんさえよければ花は店に飾っておくよ。手紙もまた変な内容だったら俺が預かっておくし、なんかあった時のための証拠品だ」
「なんかあった時って……もう、縁起でもないこと言わないでよぅ。せっかくのオムレツがまずくなっちゃうでしょ」
そう言うと叔父はゲラゲラと笑い、ブーケをさっそく花瓶に挿した。呑気な叔父の笑顔を見ていると、モヤッとしたものも吹き飛ぶ。
「ところで優香ちゃんは元気か? 最近、全然顔見せねぇな」
「うん、元気だよ、仕事が忙しいみたい、家に仕事を持ち帰ってくることもあるし」