【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。
「眠気覚ましに換気しようか?」


「いや関係ない。つか窓開くの?」


「え、開かないの?」


「開けてるとこ見たことない」


「じゃあ換気したい時どうするの?」


そんなくだらない話をしていたら「ナギー」と男子の声がして、開く引き戸に目を向けた。


サッカー部のひとたちがお見舞いに来たらしい。


一気に、賑やかだ。


「おー、来てくれたの?でも部活は?」


「今日休み」


「あーそう。遠くまでありがと。わりー胡桃、冷蔵庫からジュースとって配ってくれね?」


「うん!」


備え付けの冷蔵庫を開けると、小さな缶ジュースが何本もストックされていた。


それを5人に配っていく。


「おー、今日は奥さんが来てくれたんですかぁー」


サッカー部の男子がナギちゃんにやっと笑う。


「そうそう、俺のお嫁さん。なわけねーだろ」


「キレがねぇなー」


「うん、ちょっとぼーっとしてた。もっかいやろうか」


ナギちゃんが乗りツッコみのやり直しをしている間に、


「はいどうぞ」と、この中でたった一人いる女子に声をかける。



あ、この子。この前教室に来てた1年生のマネージャーだ。


相変わらず可愛いなぁ。


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