【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。
「私が悪いんです。ナギ先輩に見惚れて赤信号無視しちゃったから……」


「見惚……ほら、俺のせいじゃん!全然琉奈は悪くない」


笑い飛ばすナギちゃんを見て、琉奈ちゃんはわっと泣いた。


「ナギ先輩ごめんなさいー……っ」


「えー、と。だから。……そんな泣かないでよ」


ナギちゃんは琉奈ちゃんの腕をポンポンと叩いて、優しく微笑む。


「そんな泣かれたら、琉奈が轢かれた方が琉奈にとってよかったのかなとか、思っちゃうじゃん」


「……はい」


「”私の代わりに轢かれてくれてラッキー”くらいに思ってよ?」


な?と笑うナギちゃん。


多分それは、優しすぎて琉奈ちゃんの涙を余計に誘うと思う。


罪深いなぁ……。本当に心底優しい人だ。


感動に半泣きのあたしは、缶ジュースをごくりと飲む。

炭酸きつ……っ!



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