【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。
「でもナギ先輩が、夏の大会のあと、冬に向けて……練習、がんばっでるのじっでるがらぁーっ」


わあああんと子供みたいに泣き出した琉奈ちゃん。


部員プラスあたしは、おどおどしながら琉奈ちゃんを落ち着かせる。


ナギちゃんは困ったような笑顔で頭を掻きながら、そんな琉奈ちゃんに言った。


「そんなことどうでもいいよ。サッカーと琉奈をどっち取るって話じゃん?なら、俺は迷わず琉奈を助けるよ」


はっきり言いきったナギちゃんに、病室はしんと静まり返った。


「いま俺、どきどきした」
「俺も」
「わだじもでずぅー!!」


正直、あたしもドキドキした。


ナギちゃんは平気な顔で笑っている。



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