クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?




「アルバート様、やはり情報通りのようでした。」

夜、遅い時間にネイサンさんとオスカーさんが戻って来て、アルバートさんに報告した。



「……そうか。
それで、他には何か聞いたか?」

「え…それは……」

ネイサンさんが、私の方を見て言い淀んだ。



「……大丈夫だ。
カンナにもすべて話した。」

「えっ!?
そうなのですか?」

ネイサンさんは、かなりびっくりしている。
私は、ネイサンさんに向かって小さく頷いた。



「そうでしたか…では……
近々、何事かがあるのか、城の中が慌ただしい感じだと言う者がおりました。」

「なにがあるというのだ?」

「残念ながら、私の知り合いは兵士ばかりですから、そう詳しいことはわからないようです。」

「そうか……
とりあえず、ふたりが城にいることだけでもわかって良かった。
……オスカー、明日、イズルを呼び戻しに行ってくれ。」

「かしこまりました。」

「ネイサンは、引き続き、城の情報を探ってくれ。」

「はい。」

やっぱり、こういう話は聞くのが辛いね。
なんだか気持ちがざわざわするよ。



でも、なんだろう?
何が起きるって言うんだろう?
あ、ふたりはそのために呼ばれたってことなのかな?
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