クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?
「何年か、モルドにいたが、ここもそう面白い所じゃなかった。
そう思ったら、なんだか急に故郷が恋しくなってな…」
「そういうもんかな。
私は、君と反対で、このモルドの暮らしがなんとなくいやになり、ファーリンドに向かったんだ。」
「え?ファーリンドに?」
ジョナサンさんが不思議そうに首を傾げた。
「あ、ちょっと事情があって…それで、ファーリンドに行ってすぐまたこっちに戻って来たんだが、これからはファーリンドで新たな暮らしをするつもりなんだ。」
「へえ……こっちに家族はいないのか?」
「あぁ、俺は天涯孤独だ。」
「何言ってるんだ。あんたには、弟がいるじゃないか。
それに…カンナはオルリアンの出身って言ってなかったか?」
「え、あ、つまり…
私と弟以外、誰もいないと言うことだ。
それと…弟は、事情があって、オルリアンで育ったんだ。」
ネイサンさん…危なかったよ。
私は、とりあえず愛想笑いを浮かべて誤魔化す。
「そうか…俺には、弟さえいない。
完全なひとりだ。
だから、故郷にも俺を待つ者は誰もいないんだけどな。」
「それは寂しいな。」
「寂しい?馬鹿言うなよ。
家族なんて、作ろうと思ったら、すぐにでも作れる。
なんせ、俺は男前だからな。」
ジョナサンさんの軽口に、私は複雑な想いで笑った。
ジョナサンさんは本当に格好良いからね。
でも、どこか強がってるようにも感じられた。
そう思ったら、なんだか急に故郷が恋しくなってな…」
「そういうもんかな。
私は、君と反対で、このモルドの暮らしがなんとなくいやになり、ファーリンドに向かったんだ。」
「え?ファーリンドに?」
ジョナサンさんが不思議そうに首を傾げた。
「あ、ちょっと事情があって…それで、ファーリンドに行ってすぐまたこっちに戻って来たんだが、これからはファーリンドで新たな暮らしをするつもりなんだ。」
「へえ……こっちに家族はいないのか?」
「あぁ、俺は天涯孤独だ。」
「何言ってるんだ。あんたには、弟がいるじゃないか。
それに…カンナはオルリアンの出身って言ってなかったか?」
「え、あ、つまり…
私と弟以外、誰もいないと言うことだ。
それと…弟は、事情があって、オルリアンで育ったんだ。」
ネイサンさん…危なかったよ。
私は、とりあえず愛想笑いを浮かべて誤魔化す。
「そうか…俺には、弟さえいない。
完全なひとりだ。
だから、故郷にも俺を待つ者は誰もいないんだけどな。」
「それは寂しいな。」
「寂しい?馬鹿言うなよ。
家族なんて、作ろうと思ったら、すぐにでも作れる。
なんせ、俺は男前だからな。」
ジョナサンさんの軽口に、私は複雑な想いで笑った。
ジョナサンさんは本当に格好良いからね。
でも、どこか強がってるようにも感じられた。