クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?
他愛ない会話はその後もずっと続いて…
お腹もいっぱいで、お酒も程よくまわって来た頃…
アルバートさんとオスカーさんが帰って来た。



「おかえりなさい。」

「ただいま。」

ゆっくりと席に着いたアルバートさんの視線は、まっすぐジョナサンさんに注がれていた。



「アルバートさん、この人はジョナサンさんです。」

「ジョナサンです。初めまして。」

ジョナサンさんはにこやかな表情で、アルバートさんとオスカーさんに挨拶を交わす。
アルバートさん、怒らないかな?大丈夫かな?と、心配してたら、ネイサンさんが事の経緯を私に代わって話してくれた。



「……そうだったのか。
それは、カンナがとても世話になった。
感謝する。」

アルバートさんは、ジョナサンさんの手を固く握った。
良かった…怒ってる感じは全くなかった。



「たまたま通りがかっただけですよ。
いくらなんでも、見て見ぬふりは出来ませんから。」

「いや…そんなことはない。
他人のために手を貸す者は意外と少ないものだぞ。
君は、腕にも覚えがあるんだな?」

「たいしたことはありません。
相手が弱過ぎただけです。
相手が剣でも持ってたら、俺は逃げてたかもしれません。」

少し笑ってそう言いながら、ジョナサンさんはアルバートさんの腰の剣を見ていた。
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