僕の庭
当てもなくただ歩いて、歩いて、疲れ果てて街の隅で眠りに落ちる毎日。
その日も、街角のゴミ溜まりの横にうずくまるようにして眠った。

真冬の寒さは厳しく、頭の隅で凍死という言葉が浮かんだ。


死ぬのなら、それもいい。
きっと母たちが僕を迎えてくれる。



目を閉じて先に旅立った家族を思うと、不思議と胸が暖まり、笑みさえ浮かんだ。


これでいい、このまま眠るように死ねたなら……。









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