僕の庭
「耕介さん、お湯沸いてるから、顔だけでも洗いなさいな」


僕の顔を見て、花保理がくすくすと笑った。
え? と僕が窺うように首を傾げると、


「汚れ、ますます広がっちゃってる。
顔中、ススだらけだわ」


と笑いを堪えながら言って立ち上がった。


「あ、いや! その、もうおいとまするよ。君に迷惑になる」


僕は彼女を制止するように片手を突き出した。
慌てて立ち上がる。


「美味しい食事を、ありがとう。久しぶりに人間らしいものを食べた気がする。
今は持ち合わせがないから、今度必ずお金を払いにくるよ」

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