北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅰ
「いいですねえ。ネイビー系だと爽やかすぎるんで、そっちの濃いめグレーで。柄は冒険しないで、シャドーストライプまでかな」
「それですと、シャツはこちらの」
本人そっちのけで、着々とコーディネイトが固まっていく。店員が電卓を叩きだしたところで凛乃が顔を寄せてきて、瞳をキラっキラさせてささやく。
「だいじょうぶです、下調べは完璧です。キャンペーンも把握、会員登録済み、クーポンも入手しました。累さんの予算でYシャツも2枚追加いけるはずです!」
「電車に乗ってた短時間でそこまで……すごいね」
初めて来たショッピングモール内でも、迷うことなくこの店に来ただけある。累は着せ替え人形に徹して、凛乃と店員のやりとりの盛り上がりを、少しの嫉妬をもって眺めた。
「はぅうっ」
試着用のシャツの上にベストとジャケットを羽織って試着室のカーテンを開けると、凛乃が悶絶した。
「……完・璧」
「それですと、シャツはこちらの」
本人そっちのけで、着々とコーディネイトが固まっていく。店員が電卓を叩きだしたところで凛乃が顔を寄せてきて、瞳をキラっキラさせてささやく。
「だいじょうぶです、下調べは完璧です。キャンペーンも把握、会員登録済み、クーポンも入手しました。累さんの予算でYシャツも2枚追加いけるはずです!」
「電車に乗ってた短時間でそこまで……すごいね」
初めて来たショッピングモール内でも、迷うことなくこの店に来ただけある。累は着せ替え人形に徹して、凛乃と店員のやりとりの盛り上がりを、少しの嫉妬をもって眺めた。
「はぅうっ」
試着用のシャツの上にベストとジャケットを羽織って試着室のカーテンを開けると、凛乃が悶絶した。
「……完・璧」