しあわせ食堂の異世界ご飯5
 アリアも夜会の準備で忙しかったこともあり、リズも家でのお稽古が多く来られない日も多かったので、あまり気にはしていなかった。
(もしかしたら今回のことが、なにか関係していたのかもしれない)
 咄嗟に俯いてしまった顔を上げてふたりを見ると、リベルトと目が合った。アリアのことを気にしてくれているということが、わかった。
 でも、それならちゃんと事前に理由を説明してほしかった。大人しく待っていたというのに、まさかリズを婚約者として発表されるなんて誰が思うだろうか。
(リベルト陛下にも、きっと理由があるはず)
 王女なのだから、ぐっと耐えるべき……そう頭では理解している。けれど、心がそう簡単についてはいかない。
 それならいっそ、自分も渦中に飛び込んでリベルトと一緒に戦ったほうがましだ。アリアはひとり決意し、前を向いた。
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