My Favorite Song ~異世界で伝説のセイレーンになりました!?~ 3
踊れ 踊れ 美しく
回れ 舞われ 華麗に
私は歌うよ 君のために
頭の中に響くパーカッションの音色を手拍子に代えて、私は即興で作った“サンバ”を歌い始める。
ドナは銀に変わった私の髪を見て興奮したように両手を握りしめた。
海の彼方から この風に乗って
私はやってきた 君の元へ
遠い遠いこの地で 君に出逢えたこの奇跡
感謝して 踊ろう 陽が沈むまで
でもすぐに彼女の体が動きたくてウズウズしているのが伝わってきて、私は両手を差出し合図を送る。
ドナがサンバのリズムに合わせて踊り出した。
踊れ 踊れ 美しく
回れ 舞われ 華麗に
私は歌うよ 君のために
私と同じように手を叩きながらくるくると回り、そして覚えたてのメロディーを一緒に口ずさみ始めた。
いつの間にかブゥも相棒から離れドナの周りをくるくると飛び回り踊りに参加していて歌いながら笑いそうになってしまった。
海の彼方から この波に乗って
君はやってきた 私の元へ
遠い遠いこの地で 君と居られたこの奇跡
感謝して 踊ろう 夜が明けるまで
楽しくて楽しくて……本当に楽しかったのに、途中、急に涙が零れそうになってしまった。
「私、ドナに会えて良かった!」
歌うのを止めて、大きな声で言う。
「カノン?」
ドナが踊りを止めて私を見る。