愛は惜しみなく与う②
ま、自分で言うのもなんやけど、トラブルメーカーなんは自覚してる。
でも新に迷惑かけたいわけじゃないし、努力する
真っ黒の扉をあけると、別世界が広がっていた
カジノ?
小さな賭博場みたいなところ
「あら、お連れさんですか?珍しいですね」
お姉さんが近づいてきて何か札を渡してきた
首から下げれる名札のようなもの
「これを付けてる人は、情報交換を求めてるってこと。他の人たちは、ここで賭けをしてるだけです。あちらのテーブルの方へいきましょう」
あたしが関西で情報集めてたのって、基本、雄作さんとか組の人たちからやったし、なんかこう言うのテンションあがる
チラチラと視線を感じるが
声をかけられることはない
ほぇー
ポーカーのテーブルもある。スロットやコイン、色々なゲームがある。
「さて、とりあえずお茶でいいですか?あと、この椅子から動かないでくださいね」
新はそう言って飲み物が置いてあるカウンターへ行ってしまった
う、動いて見て回りたい…けど我慢
「よぉ、ねぇちゃん!見ない顔だな」