愛は惜しみなく与う②

なんか悲しくなってきた
無意識にあたしはすぐトラブルに巻き込まれてる。あんだけ騒ぎを起こすなと言われたのに、起こす一歩手前やった

新が飲み物取りに行ってる間でさえ、大人しくできひん自分が情けないわ


「な、なんだよ嬢ちゃん。悲しい顔すんなよ。怒られたっていいじゃねーか」

「いやや。怒られるの嫌いやし。迷惑かけたいわけちゃうもん」

「はぁ…俺が悪かったって言ってやるから、連れはどこだ?」


さっきまでグイグイきていたおじさんだが、あたしがションボリしだすと、優しくなった


「なんなんおじさん、ええ人?」

「ふん!俺は悪だぞ!ただそんな悲しい顔されたらな、ちょっとおじさんも反省だ」

「え、おじさん、ええ人やん。ありがとう。正直殴り飛ばそうとしてたけど、躊躇ってよかったわ」


正直に伝えると、なに?と驚くおじさん

でもちょっかい出すのをやめてくれた


そして新が…


「ちょっと、猫田さん!なんでそう、新顔にすぐ絡むんですか!」

え?

おじさんと知り合い?
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