愛は惜しみなく与う②
ほう
少し気が楽になった


「な、なんか悪いな?」

おじさんはそっと立ち去ろうとする。その腕を新が掴んで引き戻す


「悪いと思うなら、いくつか情報を置いていってくださいな」


うわぁブラック新や…
おじさんも逃げれないと思ったのか椅子に座り直した


「なんだよ、俺の持ってる情報はお前らの必要な情報とは違うだろ」

「ええ、ですが今はすべての情報に興味ありますので」

「悪いこと考えるなよ?それで、何が欲しい?」


それっぽくなってきてソワソワする


「最近黒蛇の動きがなくて、拍子抜けしてるんですが、何か知ってます?」

「あー……なんかあいつら、総長がパクられたみたいだぞ?まだ表に出てないけど」


え、あの時の奴やんな?
倉庫に攻めてきて、ニヤニヤずっと戦わずに見てた気味の悪い奴


「原因は?」

「おかしな話で、誰かの罪を被ってるみたいだ。まぁそれ以上は詳しくはわからねーな」


ハゲて髪のない頭を、猫田さんはガシガシとかく

抜けちゃう…


「じゃあもう一つ!蕪木組のことは、どう伝わってます?」

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