愛は惜しみなく与う②
「あんたのところの総長だろ?俺に聞かなくても内容わかってるだろ!」
「じゃなくて、どうやって世間に伝わってるかを知りたいんです」
「はぁ…嬢ちゃんはこいつみたいに、腹黒くなるなよ?」
猫田さんは新を顎でさしながら言う。
まぁ確かな、腹黒感はあるよな、新って
うんうん
「で?」
「わーったよ。蕪木組の合田兄弟が元凶で、組長と息子が手組んで、組から破門したって聞いてる。逆に違うのか?」
「他にはなにもないです?それだけです?」
「んーーあぁ、後はなんだ。組長が何か危ないもん嗅ぎ回ってるって聞いたなぁ。これはついさっき聞いた」
危ないもん?
ぱぱちん今頃関西の病院ついてるはずやけど?
「なんだっけなー。なんかそいつも詳しくは分からないみたいだが、関西のデータベースにアクセスしたってのを言っていたな」
関西…
新が見えないようにポンとあたしの膝に手を置いた。大丈夫。そう言っているよう