愛は惜しみなく与う②
こういう時、いつも困るんです
泉ならきっと、抱きしめてるでしょう。慧も朔も、響でさえ、抱きしめるはず
でもどうも、そういうことが苦手で
不安を拭い去ってあげれるかが分からない
猫田さんが邪魔なので目で訴えると、サッと消えていった
「アンタレスってな、関西の時に、サトルが使ってたハンドルネームやねん。ネットとか情報屋に名乗る時に使ってた……嫌な予感してん」
たしかに
泉のお父上の話で何か嫌な予感は私もしました。
泉のお父上も調べてくれてるのでしょう。
でも…
足取りはつかめない
「とりあえずもう1人、情報を持ってる可能性のある人がいるので、その人のところへ行きましょう」
杏の手を引き、情報屋を探す
彼女は、関西出身の情報屋だ
初めて話すが、杏がいる今日、話しておきたい
髪の長い情報屋の彼女は、面をつけている
いた
トイレは向かう情報屋を引き止めたが、トイレ前のレディに声をかけるもんじゃないと言われた
「あたし、行くわ」
「え?」
「あの人やろ?もう1人の情報屋」