クールな次期社長の溺愛は、新妻限定です
けれど――。
「私も別れてからもずっと忘れられなくて、想っていた。なのに、あのときちゃんと亮と向き合わずに逃げ出してごめんね」
目の奥が熱くなって、じんわりと視界が滲む。
『でも今度はもう間違えない』
再会して付き合うときに言われた亮の言葉がずっと残っていた。亮が二回目のこの付き合いに、すごく慎重になっているのも伝わっていた。
私は軽く鼻をすすって亮に笑顔を向ける。
「間違えてもいいから。私ももう逃げない。どんなことがあっても亮が好きだよ」
言い終わるのと同時に亮の腕の中に閉じ込められる。私も素直に身を委ねて彼の背中に腕を回した。
安心感で気が抜けそうになっていると、そっと肩を押され亮から距離を取られる。残念な気持ちで亮を見つめていると、彼の形のいい唇がゆるやかに動く。
「汐里、結婚しよう」
このタイミングでのプロポーズに私は目を丸くするしかない。私が呆けたままでいるからか亮がわずかにむっとした表情を見せる。
「先に婚約者だって発表しておいて、順番が逆なのは悪いと思っている。でもあれは土壇場で決まった話で、もちろん演出のためだけとかじゃない、俺は……」
「そ、そこを言っているんじゃなくて」
間違えてもいいと言ったのは、もちろんそういう意味でもなくて、今回の件を責めるつもりもない。
慌てて否定してから、先ほど亮の婚約者だとみんなの前で紹介された記憶がリアルに思い出され、赤面しそうになる。
「私も別れてからもずっと忘れられなくて、想っていた。なのに、あのときちゃんと亮と向き合わずに逃げ出してごめんね」
目の奥が熱くなって、じんわりと視界が滲む。
『でも今度はもう間違えない』
再会して付き合うときに言われた亮の言葉がずっと残っていた。亮が二回目のこの付き合いに、すごく慎重になっているのも伝わっていた。
私は軽く鼻をすすって亮に笑顔を向ける。
「間違えてもいいから。私ももう逃げない。どんなことがあっても亮が好きだよ」
言い終わるのと同時に亮の腕の中に閉じ込められる。私も素直に身を委ねて彼の背中に腕を回した。
安心感で気が抜けそうになっていると、そっと肩を押され亮から距離を取られる。残念な気持ちで亮を見つめていると、彼の形のいい唇がゆるやかに動く。
「汐里、結婚しよう」
このタイミングでのプロポーズに私は目を丸くするしかない。私が呆けたままでいるからか亮がわずかにむっとした表情を見せる。
「先に婚約者だって発表しておいて、順番が逆なのは悪いと思っている。でもあれは土壇場で決まった話で、もちろん演出のためだけとかじゃない、俺は……」
「そ、そこを言っているんじゃなくて」
間違えてもいいと言ったのは、もちろんそういう意味でもなくて、今回の件を責めるつもりもない。
慌てて否定してから、先ほど亮の婚約者だとみんなの前で紹介された記憶がリアルに思い出され、赤面しそうになる。