クールな次期社長の溺愛は、新妻限定です
依頼主の希望を最優先しつつ、いくつもの業者とやりとりし話し合いを重ね、事業を進めていく。
その中で運命の悪戯とでもいうのか、持ち前の引きの強さか、偶然の再会を彼女と果たす。
『株式会社voll 創立記念パーティー』の案内に胸騒ぎはしていた。汐里が内定をもらい就職を決めたと話していた会社だったからだ。
ただ、今も勤めているとは限らないし万が一勤めていたとしても会えるとも限らない。会場に足を踏み入れるわけでもない。
ところが各フロアを案内してもらいながら先方とやりとりしていると、思わぬ人物が目に映った。
五年近く会っていなくても一目でわかる。淡い青のドレスに身を包んだ汐里が、ひとり会場から出てきた。
自分の目を疑うが、間違いない。まだパーティーは終わっていないようだが、遠目にもあまり調子がよくなさそうなのが窺える。
汐里は、疲れがたまると偏頭痛をよく起こす体質なのを思い出す。身の振り方を迷っていると、彼女の後を男が追いかけてきた。
一瞬、眉をひそめたがどうも親しげな雰囲気でもない。
俺は先方に断りを入れてその場を離れる。どうせ仕事の用件は済み、雑談がメインになっていたところだ。
「谷川さんって昔の恋愛がトラウマで誰とも付き合わないって本当?」
その中で運命の悪戯とでもいうのか、持ち前の引きの強さか、偶然の再会を彼女と果たす。
『株式会社voll 創立記念パーティー』の案内に胸騒ぎはしていた。汐里が内定をもらい就職を決めたと話していた会社だったからだ。
ただ、今も勤めているとは限らないし万が一勤めていたとしても会えるとも限らない。会場に足を踏み入れるわけでもない。
ところが各フロアを案内してもらいながら先方とやりとりしていると、思わぬ人物が目に映った。
五年近く会っていなくても一目でわかる。淡い青のドレスに身を包んだ汐里が、ひとり会場から出てきた。
自分の目を疑うが、間違いない。まだパーティーは終わっていないようだが、遠目にもあまり調子がよくなさそうなのが窺える。
汐里は、疲れがたまると偏頭痛をよく起こす体質なのを思い出す。身の振り方を迷っていると、彼女の後を男が追いかけてきた。
一瞬、眉をひそめたがどうも親しげな雰囲気でもない。
俺は先方に断りを入れてその場を離れる。どうせ仕事の用件は済み、雑談がメインになっていたところだ。
「谷川さんって昔の恋愛がトラウマで誰とも付き合わないって本当?」