クールな次期社長の溺愛は、新妻限定です
「餌、やる?」
いつのまにか隣に来ていた亮の存在に驚いていると、彼は私の返答を待たずに餌の入った瓶に手を伸ばして中身を水槽の中へと撒いた。
何匹もの魚がいっせいに餌を求め同じ所へと集まっていく。その様子を見るのも面白い。
「珈琲入れたから少し座ったらどうだ?」
「うん。ありがとう」
亮の提案を受け、私たちはソファに腰を下ろす。テーブルの上にはカップがふたつ。小さな白いお皿には高級そうなチョコレートがいくつか並べられている。
どこかのカフェみたいな組み合わせに私はただ感心するばかりだ。気が利くというか。
「美味しそう」
「汐里はブラックで飲むときは甘いものがいるんだろ?」
今は家にミルクがないから、と付け足され私は目を瞬かせた。この気遣いがわざわざ私のためだったと思うと、現金なもので頬が緩んでしまう。
それを誤魔化そうと私はカップに手を伸ばし、縁に唇を添えた。いい香りで、いつも飲んでいるインスタントと格が違うのがすぐにわかる。
ほどよい苦味はコクがあっておいしい。これなら甘いものがなくても大丈夫かも、と思いつつやっぱりチョコレートも気になる。
温かい液体が口から喉を通って、体に染み渡っていくのと同時に力が抜けていった。
思えばここに来るまでも緊張の連続で、亮の家に上がってからもずっと気を張り詰めっ放しだった。
いつのまにか隣に来ていた亮の存在に驚いていると、彼は私の返答を待たずに餌の入った瓶に手を伸ばして中身を水槽の中へと撒いた。
何匹もの魚がいっせいに餌を求め同じ所へと集まっていく。その様子を見るのも面白い。
「珈琲入れたから少し座ったらどうだ?」
「うん。ありがとう」
亮の提案を受け、私たちはソファに腰を下ろす。テーブルの上にはカップがふたつ。小さな白いお皿には高級そうなチョコレートがいくつか並べられている。
どこかのカフェみたいな組み合わせに私はただ感心するばかりだ。気が利くというか。
「美味しそう」
「汐里はブラックで飲むときは甘いものがいるんだろ?」
今は家にミルクがないから、と付け足され私は目を瞬かせた。この気遣いがわざわざ私のためだったと思うと、現金なもので頬が緩んでしまう。
それを誤魔化そうと私はカップに手を伸ばし、縁に唇を添えた。いい香りで、いつも飲んでいるインスタントと格が違うのがすぐにわかる。
ほどよい苦味はコクがあっておいしい。これなら甘いものがなくても大丈夫かも、と思いつつやっぱりチョコレートも気になる。
温かい液体が口から喉を通って、体に染み渡っていくのと同時に力が抜けていった。
思えばここに来るまでも緊張の連続で、亮の家に上がってからもずっと気を張り詰めっ放しだった。