太陽と月

「・・あっの・・!」とう言う私の声を遮るように



「はいは~い!俺達、従兄妹で~す!関係性もくそも何もありません!ただの従兄妹!そんな事より、6月になれば体育祭あるので何か楽しい事あれば、この生徒会場の西園 陽介まで!」と大声で言い始めた。



周りの生徒たちが唖然とする。



「人の事を何か言う前に、楽しい事見つけて人生を楽しみましょう!俺はそんな楽しみにならいくらで手も足も貸します!」そう言って唖然としている生徒達に向かって人指し指をビッと向けた。



指された生徒たちはバツが悪そうに、そそくさと逃げて行った。



残された生徒達からは何故か歓声が起こった。



「いいぞ~!生徒会長!」

「楽しい事やろうぜ~!」

「いい案あったら意見BOXに出すね~!」

「陽介頑張れよ~!」



全てが陽介を支持する声だった。



陽介はいつもそうだったね。絶対に人を傷つける事は言わないで、あっと言う間に周りの人を仲間にした。



私とは住む世界が違う・・・・。そう強く思った。

それでも、君は私に寄り添い続けてくれたよね―――――
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