副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
篠原さんとともにパーティー会場に着くと、一瞬足がすくんでしまった。

「美鈴ちゃん……じゃなくて、ここでは佐山さんだな。大丈夫か?」

「はい。慣れない雰囲気に戸惑いましたけど……」

「冗談抜きで、俺のそばを離れないで。たまにタチの悪い人もいて、口説こうとする輩もいるから」

「は、はい」

会場はとても煌びやかで、訪れている人もとても華やかだった。

「今夜は何社ぐらい参加してるのか……佐山さん、ここでのつながりがきっかけで、仕事になることもあるから、これは営業活動だと思って」

「はい」

「基本的に、秘書として控えてくれてればいいから」

「わかりました」


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