副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
最初に入ったお店は、一言で言うと〝かわいらしい〟雰囲気だった。
「美鈴は、どういう服が好きなの?」
不意に尋ねられて、返答に困ってしまった。
「好きな服……ですか?えっと……」
「困らせちゃったかな?じゃあ、今日着ている、このネイビーのワンピースは、美鈴が選んだの?」
「これですか?これは、私が選びました。着心地が良さそうで選んだんです。でも、色が決められなくて……店員さんに相談して決めました」
「美鈴は、何色が好きなの?」
「えっと……すみません。私、自分の好みが明確に描けなくて。好みや希望を聞かれると、どうしてもうまく答えられなくて」
「ドレスの時もそうだったね。どうしてだろう?今日は僕がプレゼントするんだから、安心して希望を言っていいのに。遠慮しないで。まあ、見立てるのは僕だけどね」
「遠慮というか……私、欲がないんでしょうね」
「そうかなあ。僕の見かけたみいちゃんは、母親におねだりする、かわいい女の子だったけど」
啓太さんは、少しだけ意地悪い顔をした。
「そ、それ、ずいぶん前のことじゃないですか!?」
「そう。ずいぶん前だね。それから今日までの間、何が美鈴を変えてしまったんだろう?」
「美鈴は、どういう服が好きなの?」
不意に尋ねられて、返答に困ってしまった。
「好きな服……ですか?えっと……」
「困らせちゃったかな?じゃあ、今日着ている、このネイビーのワンピースは、美鈴が選んだの?」
「これですか?これは、私が選びました。着心地が良さそうで選んだんです。でも、色が決められなくて……店員さんに相談して決めました」
「美鈴は、何色が好きなの?」
「えっと……すみません。私、自分の好みが明確に描けなくて。好みや希望を聞かれると、どうしてもうまく答えられなくて」
「ドレスの時もそうだったね。どうしてだろう?今日は僕がプレゼントするんだから、安心して希望を言っていいのに。遠慮しないで。まあ、見立てるのは僕だけどね」
「遠慮というか……私、欲がないんでしょうね」
「そうかなあ。僕の見かけたみいちゃんは、母親におねだりする、かわいい女の子だったけど」
啓太さんは、少しだけ意地悪い顔をした。
「そ、それ、ずいぶん前のことじゃないですか!?」
「そう。ずいぶん前だね。それから今日までの間、何が美鈴を変えてしまったんだろう?」