副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜

左手の指輪が、私に念押しする。


ーこれは、契約の関係なのだー


あの人の横で、左手に本当の想いが込められた指輪をはめて、いつも寄り添っていられるのは……私じゃない。
その現実が、とにかく苦しかった。

それでも、啓太さんから電話がかかってこれば、それを見透かされないように、気を張り続けていた。









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