副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
「じゃあ、またね、お母さん」

「気を付けて帰るのよ。着いたら連絡してね」

「うん」


日曜日の夕方、静岡の実家を後にして、東京行きの新幹線に乗り込んだ。


私はどうしたいんだろう……

母の言葉を思い出すと、自分の気持ちがよくわからなくなってしまう。


でも、ただ一つはっきりしていることは、啓太さんが他の女性に寄り添っているのを見たくない、ということだけ。

やっぱり、契約が終わったら実家に帰りたい。




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