副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
啓太さんの背中を見送っていると、篠原さんが呟いた。
「美鈴ちゃん、めちゃくちゃ愛されてるじゃない」
「えっ、はっ?えっ?」
篠原さんの思わぬ言葉に、狼狽えてしまう。
「さっき、杉山さんの話をしたら、これまでに見せたことのない、怒った顔を一瞬のぞかせたの、美鈴ちゃんも気付いたでしょ?あの人、いつも仕事用の仮面を被ってて、少しの隙も見せないのに。あんな顔をしたの、初め見たよ」
「そ、そうですか」
「美鈴ちゃん。何も悩むことはないよ。美鈴ちゃんは、東山さんにちゃんと愛されてる」
本当にそうだったら、どれほど幸せか。
啓太さんに、本当に想われていたら……
でも、それが真実じゃないことをわかっているから、苦しくて仕方がない。
それからもうしばらく、いろいろな方に挨拶をしていた。
たまに視界に入る、啓太さんと立花さん。
立花さんは啓太さんにぴったりと寄り添って、美しく微笑んでいた。
あの二人が並ぶと、本当にお似合いだ。
「美鈴ちゃん、めちゃくちゃ愛されてるじゃない」
「えっ、はっ?えっ?」
篠原さんの思わぬ言葉に、狼狽えてしまう。
「さっき、杉山さんの話をしたら、これまでに見せたことのない、怒った顔を一瞬のぞかせたの、美鈴ちゃんも気付いたでしょ?あの人、いつも仕事用の仮面を被ってて、少しの隙も見せないのに。あんな顔をしたの、初め見たよ」
「そ、そうですか」
「美鈴ちゃん。何も悩むことはないよ。美鈴ちゃんは、東山さんにちゃんと愛されてる」
本当にそうだったら、どれほど幸せか。
啓太さんに、本当に想われていたら……
でも、それが真実じゃないことをわかっているから、苦しくて仕方がない。
それからもうしばらく、いろいろな方に挨拶をしていた。
たまに視界に入る、啓太さんと立花さん。
立花さんは啓太さんにぴったりと寄り添って、美しく微笑んでいた。
あの二人が並ぶと、本当にお似合いだ。