副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
「まあ、本当に好きな人ができたら、あなたの言ってる条件なんて、どうでもよくなってしまうものよ。相手の人を追いかけて、海外に行っちゃうとかね」
「そんなこと、絶対にないから」
「どうかな」
くすくす笑う母を、横目でジトーッと見やる。
「まあ、どうなっても私は反対しないわよ。まずは、自分のことを考えるのよ」
母の言葉に、本心では素直に頷くことはできないけど、とりあえず首を縦に振っておく。
私のことにはこうやって口を出すものの、母はどうかといえば、これまで再婚する気になったことは全くないそうだ。
それどころか、父が亡くなってから、もうずいぶん時間が経つというのに、他の誰かと付き合うこともなかったと思う。
本人は言わないけど、きっと今でも父のことを想っているんだと思う。
「お母さん、また連絡するね」
「気をつけて帰るのよ」
「うん」
「そんなこと、絶対にないから」
「どうかな」
くすくす笑う母を、横目でジトーッと見やる。
「まあ、どうなっても私は反対しないわよ。まずは、自分のことを考えるのよ」
母の言葉に、本心では素直に頷くことはできないけど、とりあえず首を縦に振っておく。
私のことにはこうやって口を出すものの、母はどうかといえば、これまで再婚する気になったことは全くないそうだ。
それどころか、父が亡くなってから、もうずいぶん時間が経つというのに、他の誰かと付き合うこともなかったと思う。
本人は言わないけど、きっと今でも父のことを想っているんだと思う。
「お母さん、また連絡するね」
「気をつけて帰るのよ」
「うん」