副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
週明けの出社早々に、山岸さんに呼ばれた。

「佐山さん。片山さんの代理なんだけど、派遣の人が決まったよ。期間は最短で3ヶ月。片山さんの様子次第で、延長もあるかもしれない。山本さんっていう女性で、明日から来てもらうことになってる。
今、佐山さんにお願いしている、経理の補佐や、社内整備的なことを任せたいと思う。佐山さんにはその指示をお願いしたい」

「わかりました」

「佐山さんには申し訳ないが、パーティーの出席と会社訪問の同行は、しばらくお願いしたい。それと、資料作りもメインでお願いする。簡単なものなら、様子を見ながら山本さんにも振ってもらってかまわないから」

「社長のスケジュール管理はどうしましょう?」

「ああ、そうか。それは佐山さんにお願いしても大丈夫?」

「はい。篠原さんのスケジュールと、突き合わせながらの方が都合がいいので、まとめてやります」

「それじゃあ、よろしく。
早速で申し訳ないけど、来週、一つパーティーが入ってる。篠原と行ってもらうから、詳しいことは彼に聞いて」

「わかりました」


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