副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
とは言ったものの、大丈夫じゃないと思う。
さすがに、篠原さんと休日にドレスを選ぶのも気がひけるけど。

週末、誰かに付き合ってもらうか……と言っても、そこまで親しい友達なんていない。
短大時代の知人も、卒業して以来、疎遠になってしまっているし。

母に一応聞いてみるとか?
気は進まなかったものの、不安の方が大きくて、帰宅してから母に電話をかけた。

「今週末かあ……付き合ってあげたいのは山々なんだけどね。出勤を頼まれちゃってるのよ」

「そっかあ。残念。まあ、なんとかするよ」

「ごめんね」


はあ……一人で行くしかないか。





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