副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
「佐山さん、急用が入ってもいけないので、念のため連絡先を交換しておきましょう」

一瞬戸惑ったものの、既にスマホを取り出している東山さんに、面と向かって拒否することもできず、そのままプライベートの連絡先を交換した。

「それでは、土曜日にまた」




プラスoneからの帰り道、ドレス選びのことがなんとなく納得できず、篠原さんをジト目で見る。

「美鈴ちゃん。美人さんが台無しの目になってるぞ」

「……どうして東山さんのところで、ドレスを選ぶ羽目になったのか……イマイチ納得がいかないというか……」

「まだそんなこと言うか。東山さんの選ぶものなら、職業柄、間違いないだろうし、うちとのつながりも強固なものになるんだし、半分は仕事だと思ってよ」

「……わかりました」



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