副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
話しながら連れてこられた部屋には、複数のフィッティングルームがあり、数体のトルソーや、ハンガーにかけられた様々な洋服があった。

「ここは、商品をどの組み合わせで着せてネットにアップしていくのかを、実際にスタッフが着用しながら決めていくための部屋です。
フィッティングルームもあるので、ここでドレスをご案内させてください」

「はい。……あの、他の方はいらっしゃらないのですか?」

「今日は会社が休みなので、私が対応させていただきますね」

「よ、よろしくお願いします」

な、なんか緊張してしまう。
フィッティングルームがあるとはいえ、東山さんが近くにいる状態で着替えることになるのが、なんだか落ち着かない。



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