副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
母と二人の生活になって以来、母の負担になってはいけないと、自分のやりたいこととか、希望することを隠してきた。
実際、それは苦痛ではなかったと思っているけれど。
でも、そんな習慣がすっかり染みついているのか、大人になった今でも、こんな些細なことなのに、うまく言えない。
仕事ならそうでもないけれど……
東山さんに、呆れられたかもしれない。
「それでは、以前着用されていた、ネイビーのドレスはどうされたんですか?」
「あれは急に同行が決まったので、篠原さんが急遽用意してくれていたんです」
「そうでしたか……」
東山さんが、ほんの一瞬訝しげな表情になった。
けど、やっぱりそれは見間違いだったかもと思わせるぐらい一瞬で、再びいつもの表情にもどった。
この人は、素の自分を隠しているのかもしれない。なんてことを思ってしまった。
実際、それは苦痛ではなかったと思っているけれど。
でも、そんな習慣がすっかり染みついているのか、大人になった今でも、こんな些細なことなのに、うまく言えない。
仕事ならそうでもないけれど……
東山さんに、呆れられたかもしれない。
「それでは、以前着用されていた、ネイビーのドレスはどうされたんですか?」
「あれは急に同行が決まったので、篠原さんが急遽用意してくれていたんです」
「そうでしたか……」
東山さんが、ほんの一瞬訝しげな表情になった。
けど、やっぱりそれは見間違いだったかもと思わせるぐらい一瞬で、再びいつもの表情にもどった。
この人は、素の自分を隠しているのかもしれない。なんてことを思ってしまった。