目覚めると、見知らぬ夫に溺愛されていました。
こうして、私が記憶を失った3日間は、怒濤のように過ぎていった。
結局何も知らずにのほほんとしていたのは、私だけ……。
優しい蓮司さんに守られて、ダラダラ美味しいご飯とバカンスを堪能した3日間に終わったと言える……。
蓮司さんにしろ三国さんにしろ……もちろん柾さんや二宮さんも、周りはかなり気を使っていたに違いなくて、申し訳無さで一杯。
あとでちゃんとお礼を言わなきゃと思いつつ、私は荷物を纏め終えた。

「ふぅ、これで、全部かな?」

そんなに、散らかしたわけでもないけど、女一人が暮らしていると、結構荷物が散らかるもの……。
忘れ物がないかと指差しチェックをしつつ、寝室の窓の施錠も確認した。

「百合?もういい?」

外から蓮司さんの声がかかった。

「はーい」

元気良く返事をし部屋を出て、廊下で待っていた蓮司さんに荷物をお願いした。
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