マスクの最強少女
「…はっ…っ…」
「神代さん、神代さんゆっくり息吸って」
さっきのパンの紙袋を口に当てて呼吸させると、少しずつ落ち着いてきたみたい
「…宮本やるなぁ」
「え?あ、あぁこれ、親の雑学が多いお陰で覚えてた」
昔から叩き込まれていた親の知恵が、こんなところで役に立つとは
「椿ちゃーん、聞こえるー?」
こくこくと頷き、息を整えている
折れたであろう右腕は青く腫れ上がっている
「多分、金具の外れた左手で、自分の右手を折ったんだな…
椿ちゃん、痛いけどちょっと我慢して。宮本右手押さえといて」
青木は骨折の対処に慣れているみたいだった。
そんな頻繁に折るの…?
「…いっ…ぁっ…」
俺を背もたれに右手を固定されている彼女は、
見ているこっちが顔を歪めたくなるほど、痛みに耐えていた
「ごめん椿ちゃんもう終わるから!!」
流石の青木もこの悲痛な表情には慣れていないみたいで、少し焦っていた
「はい!痛かったよね…終わったからね!」
「…はぁ、ありがとうございます。」