雨のリフレイン
「なぁ、八坂。
三浦先生って、思ってたより嫌な奴じゃないのかもな。愛美の急性アルコール中毒すぐに気づいてくれてさ。診断も指示もテキパキしてて。
先生いてくれて、マジよかった」

「…ほんとね」

以前、洸平の前から消えてと脅してきた人とはまるで別人のよう。
患者を目の前にすれば、優秀な女医なのだと知った。





救急車はすぐに来た。
三浦が救急隊員に説明をしてくれる。運ばれる先はすぐ近くの光英大学病院だ。
柊子は自分と愛美の荷物を持って、三浦と共に救急車に乗り込む。
圭太は店に迷惑かけたのでお詫びと片付けをしてから病院に行くこととなった。



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