雨のリフレイン
三浦家は、香織と團夫婦、香織の父の三人家族だ。香織の父は香織に院長を譲り、現在友人と夢だった世界一周クルーズの旅に出ていて数ヶ月は帰らない。


そんな三浦家の客間の一室で柊子は、大きなため息をついて床に座り込んだ。

昔ながらの立派な日本家屋。客間からは雨に濡れた美しい日本庭園が一望できた。よく手入れされている。池には鯉もいるようだが、残念ながら雨の輪紋が広がって鯉はよく見えなかった。


柊子は、雨音を聞きながらぼんやりと庭を眺める。

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