*続*不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
「お母さん、私ね四月に結婚したの。式は来月。

お母さんにも見せたかったな。
今日は和にぃと一緒に来たけど、次は蓮司をつれてくるから。

旦那さまはね、香田蓮司さんっていうの。
すっごく格好良いけど格好悪くて…
私を大事にしてくれてる」

墓石に話しかける私の隣で、和にぃが私の肩を優しく抱いた。

「母さん、明莉は男見る目があるよ。
驚くくらいのイケメンで、中身も男前。
明莉を幸せにしてくれるやつだから安心して見守ってあげてくれよ」

和にぃの顔を見ると目があって、微笑んだ。
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