*続*不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
「しっかし、明莉もだけど蓮司も随分とお人好しだよな」

「え?」

オーディオのボリュームを少し下げた和にぃは、はぁぁと呆れ顔で息をはいた。

「新婚家庭にいくら信頼してる先輩とはいえ、男!泊めてたよな?

あんなに独占欲強いくせに、明莉と一緒に男を住まわせるなんて馬鹿か?蓮司は!」

「ふふっ、結構やきもち妬かれて大変だったよ?

うん、でも片瀬さんは蓮司にとっても私にとってもね、お兄ちゃんたちみたいな人なんだ」

「…明莉。

蓮司はたぶん、超お人好しで面倒見がいいやつなんだと思う。

真っ直ぐで明莉が滅茶苦茶大好きで…でもとんでもなくイケメンだ」

「うん…」

何を言いたいのかよくわからないけどとりあえず相づちをうつ。

確かに蓮司は後輩たちの面倒見も良くて、慕われているし仕事のことやプライベートなこともよく相談されている。

友達が多くて、式の招待客も絞り混むのが大変で、二次会からの参加者はほぼ蓮司の友人たちだ。


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