*続*不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
気がつけば、我慢していたはずの涙があふれて止まらなかった。

酷いことをたくさん言って、嫌な女になって嫌われるつもりだった。

それなのに、我慢できなくて泣き出していた。

「蓮司と出会ってから、泣いてばかりだよ。

もう泣きたくないの。疲れちゃった。

結婚式は十日後。
もういまから中止になんてできないからこのまま式は挙げさせて?

新婚旅行までは仲のいい夫婦を演じてほしい。

そして、帰ってきたら離婚しよう?

理由は…私がやっぱり蓮司と一生一緒にいるのが無理だって、交際期間が短くてよくわかってなかった私の我が儘…」

「嫌だ!
明莉ごめん。
泣かせてばかりでごめん」

謝る蓮司に静かに首を振る。

「もうおしまいにしよう。
私たちの結婚は子供のおままごとみたいなものだよ。
そばにいすぎて本当に大切なもの見失わないで?

今日から家でるから。

福岡のご両親がいらしたら一度帰ってくるから。

あとは当日式場で会おう」

言葉を失ったまま立ち尽くす蓮司を見ることもなく、着替えをつめた鞄をもち、私はなつさんのところへ向かった。

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