彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)


私の返事に、液晶のパネルを見上げたまま瑞希お兄ちゃんは言った。



「どれにすっかなぁー・・・アクション、コメディー、推理ミステリー、SF、ホラー、恋愛とあるけど・・・」

(恋愛!?)

瑞希お兄ちゃんと恋愛映画!?


(好きな人と見る初映画が恋愛系って、縁起よくない!?)


妄想が止まらずドキドキしていれば、瑞希お兄ちゃんがつぶやく。




「うーん・・・とりあえず恋愛映画を~」

(恋愛を!!?)





再度、注目のキーワードを言われてドキッとした。


来た来た来た!恋愛映画!

(彼と一緒に見ることが出来れば――――――瑞希お兄ちゃんに恋するこの身に・・・何か起きてしまうかも!?)



期待に胸おどる私の至近距離で彼は言った。



「恋愛映画を野郎2人で見るのはナシだよな~モニカじゃあるめぇーし!俺らはアクションかコメディかSF辺りでいいよな?」

「えええっ!!?」



〔★ラブストーリーは除外された★〕



ニコニコしながら言う好きな人。


恋愛映画はナシって、ナシって、ナシって―――――即決!?

(期待させといてそれ!?)



〔★勝手に期待したのは凛だ★〕



(わかったはいたけれども!!)


ちょっとぐらい、夢がかなってもいいんじゃないの!?



〔★今でも大体、かなっている★〕



いや、諦めるのは早いわ!



「さ、三択ですか!?」

「へ?」

「その三択だけなんですか!?」

(諦めるのは、やることだけやってからよ!!)

「ぼ、僕は平気ですよ!これも・・・・候補に入れましょう!?」



勇気を振り絞り絞って伝える。

動揺を抑えつつ、映画の紹介のパネルを指さす。

好きな人と映画館に来たなら!



(それが初映画館なら、恋愛ものを見たという思い出にしたい!!)


その野ぼ・・・いえ、夢のためなら、少しぐらいは強引にもなれる!!

強引になって、ガンガン攻めるのみ!!



「これ、見ましょう・・・!!」

「え?マジか、凛・・・・・?」



乙女(?)の訴えに、けげんそうな顔で聞いてくる瑞希お兄ちゃん。



〔★凛の先制攻撃、『食い下がる』を発動★〕


< 104 / 922 >

この作品をシェア

pagetop