彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)


人間離れした技を見せる百鬼に、他の先輩方が口々に言う。


「あー!?俺から凛たんへのパスがー!」

「あ~ん、れーちゃんの凛ちゃんへの愛、奪われちゃったわねぇ~」

「行儀の悪い奴だ。」

「伊織に同感!オイコラ皇助!なにしてんだテメーは!?」

「わはははは!こいつは、骨なし肉かぁ~!?映画館に行ったのかオメーら!?」


瑞希お兄ちゃんの怒鳴り声を無視しながら笑う野獣。

百鬼がそう言った時には、すでにすべてのフライドチキンが野獣の口の中へと入っていた。





「わはははは!この歯ごたえ、揚げたのは4時間以内の肉だなぁ~!?」

「確かに揚げたてじゃなかったけどよ!テメーは肉ソムリエか!?」

「皇ちゃん、早食いは体に悪いのよぉ~!?」

「馬鹿者。奴の存在自体が、悪だ。」

「俺らも人のこと言えない悪なんだけどねぇ~」

「なに上手いこと言ってんだよ!?凛、大丈夫か!?」

「だ、大丈夫です・・・!」

(食べ残しだと悪いから、百鬼用に買ったお土産だったけど・・・)


あっという間になくなってしまった・・・。


(残飯処理係というか、残飯処理器と言っても良いぐらいの食べっぷりだわ・・・!)



〔★資源を無駄にしない男だ★〕



「わははは!におう、におうぜ~!?まだ持ってんだろう~!?食いきれなくて持って帰ってきた~ポップコーンとフライドポテトが~!?」


そう言った野獣の目は、瑞希お兄ちゃんが持っているビニール袋を見ていた。


「マジ、鼻が良すぎるぞテメー?」

「わははははは!!」



呆れながら瑞希お兄ちゃんが差し出せば、素早く強奪・・・受け取る百鬼。



〔★百鬼は追加の獲物を手に入れた★〕



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